MUKU-DATA  地松 2000 700~800x65mm
(*日本の松なのですが、赤松なのか黒松なのか、何松なのか・・・松の事がよくわからなくてすみません)

この松の板は数年前に市場で仕入れた物です。
写真のように、青変菌の侵入によって材面白太部分が灰青色~黒青色に変色しています。
松や栃など白太部分の変色は削っても色は薄くなりますが、完全には取れません。
このような材は(材木業界では青、ブルーステインなどといいます)
一般的には材木屋からすると欠点とされていて市場で見向きもされない光景も時々目にします。
(栃の入った青の板は漆を塗る材として使われていると聞いた事もあります)
松の板が欲しかったのもあり、また安かったので、5,6枚購入した物の一枚です。
これより大きい緩く曲がりのある板も倉庫に眠っていますので、御興味あればお声掛けください。安いです。

さてこのブルーステインを昨日の木工屋さんも、先日見ていただいた家具屋さんも、
さほど気にはされていないようです。
きっと使い方、見方が別なところにあるのでしょうね。
(ちなみに私も気にしていないので購入する訳で、真壁和室の座卓などという考えはありません)

この板、木工屋さんで加工されて最終的にはどこへ行くと思います・・・?
東京渋谷のド真ん中なんですって。
山から伐りだされて製材所で板となり、市場で見向きされなかったのが縁あって当店にきて
そして、加茂の木工屋さんが加工して、渋谷のド真ん中のレジカウンターに生まれ変わるんですって。
正面はガラス張りでお店の顔になるとの事。
なんか良くないですか・・・?

毎日、数万人?が行き交う街中で気付かれる事も少なく
無言の松オーラを発していくのかぁ・・・
って思うと、その様子が見たくなりますよね。

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